現在は新居浜事業所に所属し、工場施設の新設や改修、維持管理に伴う土建工事の計画、設計、調査業務を担当しています。以前所属していた建築部では、比較的まとまった規模の案件をいくつか担当していましたが、現在の新居浜事業所では、小規模な案件を中心に常時十数件の業務を並行して進めるスタイルに変わりました。例えるなら、マラソンから短距離走に変わったようなイメージ。そのため、業務の優先順位を整理しながら進める力が求められます。
工場内の案件は関係部署も多く、生産・管理を担当する部署や、電気・機械・計装などの工場内の設備設計を担当する部署との調整も必要になります。設計者として全体を見渡しながら、関係者と連携して進めていくことも重要な仕事です。
事業所では、工場という一つの大きなフィールドの中で、依頼主である住友化学・グループ会社の各部署の方々と近い距離(同じフロアや敷地内の事務所に在籍されています)で業務にあたっています。単にオーダーを受けるだけでなく、顔の見える距離で日常的に対話を重ね、お互いの状況を理解し合いながら共に最適解を探っていく。そうして育まれる「One Team」としての一体感が、この環境ならではの魅力です。
また、社内の工事監理担当や施工会社の方々とも関わりが深く、現場に近い環境で多くの知見が得られる点も大きな刺激になります 。巨大な工場は、数多くの人が関わり成り立っている一つの「街」のような存在。その安定稼働を根底から支える土台としての役割を全うすることに、確かな誇りを感じています。
グループ会社内で、設備更新に伴う複数の改修工事を段階的に進めるプロジェクトを担当したときのことです。当初、お客様自身も最終的な完成イメージはあるものの、土建工事としてどのような順番で何をすべきか」の具体的なイメージを持たれていませんでした。
そこで私は、設備工事との関係性も踏まえながら、工程や必要な工事内容を整理し、工事を段階的に進めていく計画を提案しました。関係者間での調整内容も多く難易度の高い仕事でしたが、無事に計画が具体性を持ち始めた際、プロジェクトの主担当の方から「あなたのおかげで形になりそうです」と感謝の言葉をいただけたことは、今でも大きな自信につながっています。
一方で、改修案件において対象施設における特殊な工事条件や、現地状況の確認が不十分だったことで、手戻りや追加工事が発生し、コスト増につながってしまった経験もあります。この経験を通じて、施設の特性や使用方法に対する理解を深めた上で業務に臨むことの大切さ、改造が繰り返されている工場施設の改修設計を行う上で現地調査を行うことの重要性を強く実感しました。
入社当初、大先輩から「おおまかでもいいから、一通りのことを自分でできるようになりなさい」という言葉をいただきました。私はその言葉を今も大切にし続けています。建築設計という仕事は、意匠・構造・設備など、様々な分野が関係して成り立っています。特定の分野に特化するのも1つの道ですが、私は一芸特化型になるのではなく、幅広い知識と俯瞰的な視点を持った設計者になりたいと考えています。
当社は、業務品質を担保するための設計のルールが整備されており、上長の承認フローなども明確であるため、若手が安心して挑戦できる環境が整っていると思います。新居浜事業所での勤務はまだ3年目ですが、さらに現場での経験を積み重ねることで、いつか「これは自分が手掛けた誇れる仕事だ」と自信を持って言えるような、大規模なプロジェクトを完遂させたいです。
その日のタスクリストを確認し、優先順位を決める。
事業所のメンバーと情報共有。
多数の案件を抱えているため、進捗管理を徹底しながら打ち合わせに向けた検討を行う。
スクーターで工場内を回り、改修現場の現況を目視で確認。
住友化学の製造部門や工務部門など、複数部署の方々と顔を合わせて要望をヒアリングする。
打ち合わせ内容をふまえ、CADを使って図面の作成。
翌日の予定を確認してから帰路につく。
休日はインドアとアウトドアの両方の趣味でリフレッシュしています。室内では読書(SFや時代小説、推理小説などジャンルを問わず本を読むことが好きです)や、自宅の水草が揺れ、熱帯魚が泳ぐ水槽を眺めてのんびり過ごすのが日課です。
一方で、まとまった休みにはソロキャンプへ。夜な夜な趣味のカメラを持ち出し、静寂の中で星空の写真を撮る時間に癒やされています。オンとオフのメリハリをつけることで、仕事にも前向きに取り組めていると感じています。