大阪事業所内は、主に研究施設を担当する研究グループと、それ以外の工場内建築物を受け持つ製造グループに分かれ、それぞれ設計と工事監理のメンバーが在籍しています。
私は研究グループの設計担当として、大阪工場の研究建屋と岐阜プラントの製造系案件の設計をメインに、外部案件の工事監理にも関わっています。
研究関連では現在、のべ施工面積(壁面の総計)7000㎡にもなる大がかりな塗装改修工事が終わり、5階建て研究施設の陰圧対策工事に取り掛かったところ。広い研究エリアで常時何らかの改修案件が動いているイメージです。岐阜プラントでは、倉庫や新規建屋の建設案件に入社以来3年間、土地造成の段階からずっと携わっています。
このように常時複数の案件を担当しているので、日ごろからタスク管理を徹底し、業務の効率化を心がけています。
事業所の設計者は住友化学の工務部と協議しながら多数の関係者を動かし、案件を前に進めるコーディネーター。いっぽう本社建築部は、設計に専念するスペシャリスト。どちらも「そういう側面もある」という話であり、同じ設計職と言っても、建築部と事業所では立ち位置や役割が異なる部分がある、ということです。新設工事は原則として本社が担当し、改修案件は事業所が担当する場合が多いのも、立ち位置が異なるからこその役割分担です。
私自身は、ゼロから図面を引くのもいいけど、さまざまな制約条件を乗り越える改修工事ならではの業務スタイルが気に入っています。今やっている陰圧対策工事でも、研究施設特有の特殊な技術条件をふまえて設計する面白さに加え、フロアごとに工期をずらすなど、研究業務に支障を来さない工夫を随所に仕込みつつ、業務を進めています。技術力と交渉力の両面で、臨機応変の対応力が鍛えられるのも、事業所の面白さだと思います。
入社1年目から携わっている岐阜プラントの案件で、最初に任されたのが、倉庫と新設建屋の建設に係る開発申請業務。設計歴4年とはいえ、開発申請もシアテック標準のCAD(BricsCAD)を用いた図面作成も未経験で、正直アセりました。それでも、過去の申請資料の検討や図面のトレースなど、手探りで取り組む中で勘どころをつかみ、ひとまず業務完遂。その後の工程、つまり敷地造成や建屋の施工を発注する工事業者の選定、建築部と協働で実施図面の作成、倉庫竣工後の検査と建築確認申請、つい最近の外構工事まで、お客様に引き渡すまでの全プロセスを無事に完走できました。
その途中、造成が終わった段階の2022年の年末には、社内業務発表会で発表し、なんと優秀賞と、別枠の社長賞をダブル受賞。文字通り、忘れられない仕事になりました。
前職で習得したのは住宅設計に特化した、深いけれど、ある意味で狭いスキル。その点、当社に入社して以来、多様な建築物の設計を通じて、幅広い建築設計に応用できる実践的な知識を現在進行形で学んでいる実感があります。今は住化さんをはじめとする民間案件を担当していますが、官公庁案件を任されてもきっと大丈夫…だと思います(笑)。
最近では、街なかのビルの形状や外壁の仕様、JR大阪駅の鉄骨造部分の巨大なボルトのおさまり具合など、建築物の隅々まで設計者の視点で凝視する自分がいます。これは間違いなく、シアテックに入ってからの新しい習慣です。
まだまだ知らないことが多く、一人では解決できない案件もあります。もっと経験を積んで知識を増やし、より大きな案件を任されるようになりたいと思っています。
ラジオ体操後、設計段階の工事案件につき、施工会社3社と順番に打ち合わせ。
施工会社選定に向けた査定業務。
大阪工場に出向き、これからスタートする工事案件に関する現地調査。その後、現在進めている案件の現場巡回。
大阪工場とオンラインミーティング。工務課のほか、生化研、情電研(情報電子科学研究所)といった研究所のスタッフ、環境安全部など、住友化学で日ごろ関わりがある多様な部署から参加。
定時だが、確認申請関係の書類作成のため残業することに。
この日は岐阜プラント関係で、市街化調整区域に係る適合証明に必要な書類を準備した。
ちなみに、ほぼ週イチペースで定時で帰っている。
前職ではお施主様都合もあって週末にあまり休めなかったので、土日ほぼ完全に休める当社の休日制度は本当に助かります。週末には、シアテック入社後に買った車で京都、奈良、滋賀など、近場にドライブに出かけることが多いですね。あとは百貨店にもよく行きます。チェックするのは、メンズの化粧水とかクリームといった、いわゆるデパコス。社長賞の金一封もデパコスに使いました。美容男子? そうですね、夏は日傘を持ち歩いてますよ(笑)
ちなみに今はUSJにほど近いエリアの社宅住まい。家賃補助が特に手厚いので、本当に助かっています。