建築部内では、設計一課が構造設計をメインに構造計算や耐震診断などを手がけ、私が所属する設計二課は意匠設計と設備設計を担う役割分担になっています。私は意匠担当として、新人の頃に担当した書庫のように比較的小規模な案件から8階建2棟の公営住宅まで、また保育所や学校、工場内の各種施設・設備など、入社以来5年間に規模的にも構造・意匠の面でも多様な、数多くの建築物に携わらせていただきました。
現在は、高校の新校舎と、グループ会社の新研修所を担当しています。高校の方は技術担当者として、実施設計図面や3Dモデルを作成。その他積算や計画通知など、製図以外の手続きも設計者の仕事です。研修所の方は設計が終わり、工事もそろそろ佳境に。建築主様や施工会社さんも参加する定例会議に毎週出席し、工事の進捗確認などを行っています。
課は別ですが、多くの場合、構造、意匠、設備、時には土木部のサポートも加えた部課横断のチーム体制で業務を進めます。わからない時、困った時には、近くにいる先輩や上司にすぐ確認・相談できるので、とても心強いです。この環境は、多分野のエキスパートが揃ったシアテックならではの魅力だと思います。社内には過去の設計図書や事例が数多くストックされているので、下調べや勉強の材料に困ることはありません。
また、美術館の改修工事における防水設計のスキル、化学工場の特殊建築物では消防法対応を…というように、特殊な知識やノウハウを学べる案件も多く、勉強と成長のチャンスに恵まれた環境だと実感しています。
現在進行中の高校案件では、特別教室がメインの4階建ての新校舎を設計。音楽室、被服室、介護系の実習室…同じ仕様の教室がほとんどなく、とても勉強になりました。
研修所は平屋建てで、中央に配した共用スペースの周囲に、回廊を介して講義室や執務室を置く“つながり”重視のレイアウトにしました。また新設建屋の東側に残された樹齢数十年の木を活かそうと、庭に面した講義室の窓を大きく取り、研修中でも緑が楽しめるしつらえに。
学生時代からデザイン志向が強かった私にとって、どちらも忘れられない仕事になりそうです。
民間案件では工事監理業務にも関われるので、公共案件とは違った手ごたえと楽しみがあります。最初にお話しした研修所の定例会議は毎週開催されていて、シアテックからは私と、事業所の工事監理担当者が出席。先週は外壁が完成し… 今週は屋根がついて… 来週からは内装に…と、自分が設計したものがだんだん出来上がっていく様子を見ながら、毎週毎週、胸を熱くしています。
今年3月、尊敬するYさんが定年退職されました。工場でも学校でも共同住宅でも警察署でも、建築物に関することなら何でも、教えを乞えば必ず質問以上の答えを返して下さり、困った時は親身になって助けてくださる方でした。まさにエキスパート中のエキスパート。もちろん私も、とてもとてもお世話になりました。
幸い、退職後も外部ブレーンとして当社の設計業務を助けてくださっています。Yさんのお仕事ぶりを通して、設計技術は一生モノのスキル、と感じてきました。いずれは私も、Yさんのようなエキスパートに…と思い始めています。今後は、BIMだけでなく先端的な新技術にも積極的に挑戦し、自分の中にいろんな建築設計のノウハウをストックしながら、エキスパートを目指していきたいと思っています。
午前中はメールチェックの後、展開図を中心に、新校舎の実施設計図面の作成に集中。
ふだんは自分で作ったお弁当を食べますが、この日は実家の母が持たせてくれました。感謝!
会社では私服だが、定例会に備え、作業服とヘルメット、足には脚絆を巻いた服装に着替える。現場に出る時はこれが正装。
この日は工事の進捗確認の他、施工会社さんから現場の“おさまり”の関係でちょっとした設計変更の要望が。設計者の立場から意見を述べ、一緒に解決します。
今日は多少の残業にとどめ、区切りのいいところで切り上げることにした。
定時で退社した日は、近くの映画館やゴルフの打ちっぱなしに行くことも。
どちらかといえばアウトドア派。週末は登山へ、キャンプへと、けっこうアクティブに動いています。山登りはもともと好きで、登山好きの父に連れられて中学までに富士山に2度も登頂したほど。その後は離れていたのですが、コロナの時期に友達と石鎚山に登ったのを機に、定期的に出かけています。
登山の楽しみは、なんといっても山頂で食べるごはん。バーナーでお湯を沸かし、みそ汁とおにぎりを…最高です!キャンプでは、1年7か月待ちで手に入れた愛車ジムニーが大活躍。最近では久万高原や小豆島へ行きました。私は新居浜生活は初めてですが、四国と瀬戸内のどこへ行くにも便利で、アウトドア派には最高の場所ですね。