皆様におかれましては、ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
日頃は格別のご愛顧を賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
今回は弊社の設計・監理により2022年4月に竣工しました
『住友化学株式会社 大阪工場LR-13レジスト評価棟建設工事』についてご紹介させていただきます。
昨今の半導体産業の好況・半導体製造技術のめざましい進展を受けて、フォトレジストの供給能力、品質評価技術の向上および開発加速が重要となり、先端評価設備導入のためLR-13レジスト評価棟を建設することになりました。
【設計上の留意点】
・敷地周辺の地盤高さを考慮しBCP計画として、ゲリラ豪雨時の冠水対策として周辺地盤より1.5ｍ高く計画
・建家周囲で発生する振動の影響を評価装置に伝えないようにするための基礎構造計画（裏面※3）
・省エネ性に配慮し、外壁にALC板を採用、屋根には断熱2重折板を採用、アルミ窓にLow-Eガラスを使用
※Low-Eガラスとはガラス表面に特殊な金属がコーティングされており、熱の放射が少なく断熱性に優れたガラスである
・内部への設備搬入や将来の機器更新時に備えた搬入扉と外部ステージを計画
【工事監理面での取組】
・BIMを活用し、工事着手中に内装仕上材の3Dプレゼン（見える化）を実施（裏面※1・2）
・大阪工場周辺建屋の操業に影響がないよう、かつ第3者への安全確保を確実に行うため、関係部署との調整を密に実施
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【建家概要】
建設場所：住友化学(株)大阪工場
構造規模：鉄骨造 地上3階建
延床面積：5,800.28㎡
建築面積：2,876.88㎡
階 構 成 ：1F クリーンルーム・倉庫
2F 将来用スペース
3F 機械室・会議室
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弊社は、住友化学グループの土建設計のエンジニアリング部門として使命と責務をもって、お客様の要求事項を満足させる設計はもちろんのこと、経済的なご提案も行ってまいります。
今後とも誠意をもってお客様の想いを形にするお手伝いを行ってまいります。
【 住友化学 大阪工場 LR-13レジスト評価棟建設工事 補足資料 】
＜ 3Dパース・内外観比較 ＞
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| 【 正面玄関 3Dパース 】（※１） |
【 正面玄関 外観 】 |
・建屋の顔となる正面玄関は格式を持ちつつ、外壁と一体性のある色合いの仕上材を選定。事前に3Dパースでプレゼンを実施することで完成状況のイメージがしやすい提案をしました。
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| 【 1階エントランス3Dパース 】（※２） |
【 1階エントランス 】 |
・全体の仕上材は研究所の清潔感をイメージした白系とし、来賓者を迎えるエントランスは、正面の社名サインに視線を引かせるためシックな仕上材とすることでコントラストを生かし、凛とした雰囲気を演出しました。
＜ CR基礎構造計画 ＞（※３）
・ＣＲ（クリーンルーム）基礎は、建家自体の振動や周辺の振動影響を考慮し、本体構造物（基礎及び地中梁）と縁を切り、厚み1.5ｍのマットスラブを設置後、立ち上がり1.0ｍの設備基礎を設ける事により、CR内の評価装置へ振動が伝達しない様に構造計画を行いました。
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| ※PDFファイルが別ウインドウで開きます。 |
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CIATEC INFORMATION No.137
