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今回は、INSEM(IN-situ Stabilized Excavation Materials)工法による砂防えん堤の基礎地盤改良について、ご紹介させていただきます。
砂防えん堤は、土石流や洪水などの外力が作用しても安定するように、岩盤などの強固な地盤上に建設する必要がありますが、今回の計画地は、河床に土石流堆積物が厚く堆積していたため、不均質で十分な強度を有する地盤ではありませんでした。このため、INSEM工法により基礎地盤の改良を行って地盤強度を高め、改良地盤上に砂防えん堤を建設する計画としました。
INSEM工法とは、現地で発生する土砂とセメントを攪拌・混合した材料(砂防ソイルセメント)を、層状に締め固めて盛土構造物を構築するもので、経済的かつ汎用性の高い建設機械で施工可能な合理化施工法です。本現場では、目標強度1,600kN/m2を得るために、110kg/m3のセメントを添加し、改良体を構築しました。 |