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CIATEC INFORMATION

CIATEC INFORMATION No.65

CIATEC
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平成21年6月

No.KK-065
「遊砂地形式を採用した砂防施設」の事例紹介
皆様におかれましては、ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
日頃は、格別のご愛顧を賜わり、ありがたく厚く御礼申しあげます。

平成16年の新居浜土石流災害から、はや4年が経過しました。その後、順調に被災地域の復興対策が実施され、災害対策施設の整備がほぼ完了したところです。今回は、当社が手がけた砂防施設「楠崎川遊砂地(新居浜市)」をご紹介致します。

本砂防施設は、流域に残留している多量の不安定土砂が流出して災害が再度おきないように、早期の機能発現が求められました。計画地は取得可能な用地が下流域に限定されていたため、一般的な砂防えん堤を採用できませんでした。このため、遊砂地形式を採用して、流路内の一部で河道を掘下げかつ拡幅して流出土砂を堆積できるようにしました。

遊砂地は、渓床を維持するための下流基幹えん堤と上流床固め工、及び河岸を保護するための護岸工により構成されます。基幹えん堤の構造は、早急な施工と現地発生土砂の有効活用を目的に鋼製ダブルウォール構造としています。本施設により、約19,000m3の土砂を堆積させる計画です。

楠崎川遊砂地

今回ご紹介した事例では、当社は災害直後の現地調査から地質調査、測量、設計業務まで一連の業務を行いました。
当社は、地域建設コンサルタントとして、公共土木施設の調査・設計を通して、安心・安全な社会づくりに貢献してまいります。

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