皆様におかれましては、ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
日頃は格別のご愛顧を賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。
今回は弊社の設計・監理により2017年6月に竣工しました『広栄化学工業株式会社 総合事務所棟建設工事』についてご紹介させていただきます。
同社が2017年に創立100周年を迎えるにあたり、千葉工場の正門近くに事務所や食堂等で構成された総合事務所を建設されました。
設計に際して、複数案を提案し、最終的に『これまでの100年への感謝』と『これからの100年の輝かしい未来』をイメージし、本建物正面に2列の大きなガラスの壁(カーテンウォール)を特徴とした本案を採用して頂きました。
※カーテンウォール:建物の自重及び荷重を全て柱、梁、床等で支え、建物の荷重を直接負担しない壁を言います。一般的にはガラスのカーテンウォールがよく用いられます。
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【施設概要】
建設場所:広栄化学工業(株)
千葉工場内
構造規模:鉄骨造、4階建て
延床面積:≒2.950.00㎡
建築面積:≒800㎡
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内部レイアウトでは、水廻りを建物中央に配置するセンターコア方式を採用しました。事務と厚生関係の2つのエリアを東西に分けることで従業員と来訪者の動線を明確化し、容易にセキュリティー管理が行えるよう工夫しました。また、食堂の匂いが事務エリアに流入しないようエリア間には緩衝帯として前室や階段室を設けると共に気流の流れ等も十分に検討しました。さらに、食堂の内装に消臭機能を兼ね備えた光触媒塗装を施すなど匂い対策に細心の注意を払いました。
環境負荷対策としては、LED照明はもちろんのこと、事務室に昼光センサーを採用することで消費電力を抑え、屋根面には遮熱塗装を施すことで空調負荷の低減を図りました。加えて、電力のピークカットへの貢献を考え、空調は消費電力の少ないガスヒートポンプエアコンを採用するなど省エネルギー対策に積極的に取り組む企業姿勢を示したものとしております。
また、事業継続計画(BCP)の観点から、災害時に対策拠点となる部屋に電源自立型エアコンを採用し、停電時でも発電機を内蔵したエアコンによって連続運転を可能にしています。
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【外観】
【内観:ホール】
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今回のプロジェクトにおいては、住友化学グループのエンジニアリング部門として使命と責務をもって基本計画から詳細設計、工事監理、完成に至るまで、お客様と協議、検討を重ね、要求事項に満足頂けるよう取り組んでまいりました。弊社は、今後とも最適な技術とこれまでに蓄積したノウハウの活用により、お客様の想いを形にするお手伝いを誠意をもって行ってまいります。
【 広栄化学工業株式会社 総合事務所棟建設工事 補足資料 】内観
事務エリアの1階と4階は、来訪者や役員の方などが使用されるため、多くの間接照明とモノトーンで統一した内装により
重厚で落ち着いた印象に仕上げました。
1階ホールの天井には2列の化粧梁(照明部分)を採用しました。2列の光を配置することで外観(2列のガラスの壁)とも調和
し、さらに化粧ルーバーをエントランスやホールの天井に採用することで直線的で洗練された印象のデザインとしました。
【4階 大ホール(会議室ver)】 |
【4階 廊下 】 |
【1階 ホール 】 |
【1階 エントランス 】 |
厚生エリアや共用部の各室は、幅広い年齢層の方々が使用されるため、石目調や木目調などの内装材を多く使用し、色彩
豊かなで温かみのある内装に仕上げました。
食堂については、暖色系の内装材と多くの窓を採用したことにより、明るく開放的な印象に仕上げております。加えて、天井・
壁材(クロス)には消臭機能を兼ね備えた光触媒塗装を施すなど匂い対策に細心の注意を払いました。
【1階 食堂 】 |
【3階 売店 】 |
【2階 浴室 】 |
【1階 トイレ 】 |
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※PDFファイルが別ウインドウで開きます。 |
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