株式会社シアテック 株式会社シアテック

CIATEC INFORMATION

CIATEC INFORMATION No.27

CIATEC
INFORMATION
平成16年1月

No.KK-027
設計・監理実績のご案内
『狭小空間における鉄骨構造物組立工法の工夫』
弊社が設計・工事監理に参画しました光学製品製造工場建設工事において、既設建家内にその空間に納まり得る最大寸法の鉄骨構造物を設置したいとのご要望に対し、新発想の組立工法を採用し、安全を確保しつつ、工期の短縮とコスト削減を実現した事例を紹介させていただきます。

住友化学工業(株)殿の愛媛工場では、平成15年、既存光学製品関連工場の一部の改造工事を実施し、9月末に工事を完成、10月より新設備による操業開始の運びとなりました。

弊社は、この建設工事において建築設計部門と工事監理部門の連携により、課題であった工期短縮とコスト削減を図ることができました。

特に建屋内への鉄骨構造物の新設においては、幅10.4m×高さ6.0mの空間に外寸10.0mW×5.87mH(天井とのクリアー130mm)の構造体の組立を要し、従来であればクレーン類による揚重のため天井の一時撤去と復旧工事が必要となるところを、高所作業車(テーブルリフター)の活用により天井を撤去することなく、また安全を確保しつつ、大幅な工期短縮と工費削減を実現いたしました。
参考: 【鉄骨組立て工法概要図(立面図)】
労働安全衛生規則では、テーブルリフターに対して、主たる用途以外への使用制限がありますが、作業者に危険を及ぼす恐れの無い場合は除外されています。
本工事においては取り付ける鉄骨を可能な限り小部材とし、かつ仮設の鉄骨フレームにより部材をリフターに確実に固定しました。
また、テーブルリフター毎に安全監視人を配置することで工事の安全確保を図りました。
鉄骨組立て工法概要図(立面図)
弊社は、今後とも常にこうした新しい発想と提案姿勢を持ち、コスト・品質・安全・工程すべての面で顧客の皆様のご要望にお応えしてまいります。
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